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走行中の音が大きくなったとき、原因はタイヤのこともあれば、タイヤ以外のこともあります。すり減ったタイヤは走行音が大きくなるので交換時期のサインであることも多いのですが、車輪を支えるベアリングやブレーキからも似た音が出ます。「タイヤを見て何ともなければ安心」とはいかないのが、この症状のやっかいなところです。この記事では、音の種類と、どんなときに大きくなったかの2つから怪しい場所のあたりをつけていきます。最初に、すぐ走るのをやめたほうがよい音だけ先にお伝えします。
まず、すぐに止まったほうがいい音
次のような音がしているときは、原因を調べる前に走るのをやめてください。部品が壊れかけていたり、外れかけていたりする可能性があります。走り続けると悪くなる一方です。
- 金属同士が強く擦れるような「ガリガリ」「ギャーッ」という音(とくにブレーキを踏んだとき)
- 段差でもないのに「ゴトゴト」「ガタン」と何かが打ちつけるような音
- さっきまで静かだったのに、急に大きな音が出はじめた
- 音といっしょにハンドルや車体が震える、警告灯が点いた
少しずつ速度を落として、安全な場所へ寄せてください。高速道路なら非常駐車帯かサービスエリア、一般道なら広めの路肩や駐車場です。停まったらハザードランプを点けてください。高速道路では、後続車から見える位置に停止表示板を置き、同乗者もふくめて全員がガードレールの外側へ出てから連絡します。車の中で待つのがいちばん危険です。そこから先はロードサービスに相談してください。任意保険にはたいていロードサービスが付いていますので、保険証券や保険会社のアプリで連絡先を確認してみてください。
「あと少しだから」と目的地まで走ってしまいたくなりますが、部品が外れかけているときは、その数キロで状況が変わります。
音の種類でだいたいの見当がつきます
ここからは、そのまま走れる程度の音の話になります。どんな音かだけでなく、どんなときに大きくなったかを思い出してみてください。それだけで怪しい場所はだいぶ絞れます。

| 音 | 大きくなる場面 | 考えられること | まずすること |
|---|---|---|---|
| ゴーゴー ウォンウォン | 速度が上がるほど大きい。カーブで音の大きさが変わる | タイヤの摩耗や偏った減り方。車輪を支えるベアリング | 溝の残りと減り方を見る。変わりがなければ点検へ |
| シャリシャリ シャーシャー | 低い速度でも聞こえる。タイヤの回転に合わせて規則的 | ブレーキまわりのさびや異物。ブレーキパッドの減り | 小石などが挟まっていないか見る。早めに点検へ |
| パタパタ トントン | 速度が上がるほど音の間隔が短くなる | タイヤに刺さった釘や石。タイヤのふくらみや変形 | 4本のタイヤを一周ぐるりと見る |
| キーキー キーッ | ブレーキを踏んだときだけ | ブレーキパッドがすり減ったことを知らせる警告音 | 早めにブレーキの点検へ |
ただし、音と原因は1対1では結びつきません。同じ「ゴーゴー」でも、タイヤのこともあればベアリングのこともあります。この表であたりはつきますが、答えが出るわけではない、というくらいに受け取ってください。
買取くんお店では「どんな音ですか」と必ず聞かれます。いつごろから、どんなときに大きくなるかを覚えておくと話が早いですよ。
タイヤが原因のとき
タイヤから出る音には、わかりやすい特徴があります。ある日突然ではなく、何か月もかけて少しずつ大きくなること。そして速度を上げるほど音が高くなることです。思い当たるなら、下の3つを順に見ていってください。
溝が減ってきた
溝が浅くなるほど、タイヤの走行音は大きくなります。溝の模様(パターン)が音をばらけさせているので、そこが平らに近づくと音がまとまって響いてしまうのです。新品のころより明らかにうるさい、と感じるならまずは溝の残りを見てください。交換の目安と溝の測り方はタイヤの寿命・交換時期に書いています。
減り方が偏っている
溝がまだ残っていても、内側だけ削れていたり、表面が波打つように減っていたりすると、回るたびに接地の仕方が変わります。これがゴーゴーという音になります。手のひらでなでたときに規則的な段差を感じたら、このタイプです。原因と直し方はタイヤが片方だけ減る(片減り)原因にまとめました。
空気が足りない
空気が抜けたタイヤは接地する面が広がるぶん、路面と擦れる音が増えます。タイヤの空気は何もしなくても月に5%ほど抜けるといわれますから、半年ぶりに測ったら足りていなかった、というのはよくある話です。測り方と入れ方はタイヤの空気圧、どこで確認する?入れ方を5ステップで解説をご覧ください。
溝に小石が挟まっているだけ、ということもあります。走るたびにカチカチと規則的な音が出るときは、4本を見て取り除くだけで直ることがあります。
タイヤ以外が原因のとき
タイヤを見て何ともなかったとき、そこで安心してしまうのがいちばん困ります。走行中の音は、タイヤ以外の部品から出ていることも同じくらい多いからです。よくあるのはこのあたりです。
- ホイールベアリング(車輪の回転を支える軸受け)…すり減ると「ゴー」という低い唸りが出ます。速度が上がるほど大きくなり、カーブで音の大きさが変わるのも特徴です。
- ブレーキまわり…パッドがすり減ると、金属片がわざとローターに触れて「キーキー」と鳴ります。ウェアインジケーターという仕組みで、音そのものが交換の合図です。
- 足まわりの部品…衝撃をやわらげるダンパーや、ゴムのブッシュがへたってくると、段差で「ゴトゴト」と鳴ることがあります。
- ドライブシャフト(エンジンの力を車輪へ伝える軸)…曲がるときだけ「カタカタ」と鳴るなら、ここが疑われます。
このうちホイールベアリングは、そのままにしておくと回転が渋くなり、最後には固まってしまうことがあります。ゴーという唸りが日に日に大きくなっているなら、遠出の前に一度見てもらってください。
- 音の出どころを耳だけで突き止めるのは、整備士でも難しいことがあります
- 「タイヤを見たら何ともなかった」は、原因がないという意味にはなりません
- ジャッキで持ち上げて車輪を回してみる、といった確認は危険ですので行わないでください
- お店では「タイヤ以外かもしれないので見てほしい」と伝えれば、順に調べてもらえます
停まってから確かめられること
ご自分でできるのは、車を止めた状態での確認までです。走りながら確かめようとしないでください。見るところは3か所だけです。

サイドブレーキをかけてから見てください。釘やねじが刺さっていないか、溝に石が挟まっていないか、側面にふくらみやひび割れがないか。ふくらみが1か所でもあれば、そこで運転をやめてお店かロードサービスに連絡してください。
タイヤが冷えているときに、軍手などをはめて接地する面を軽くなでます。金属の細い線が見えているタイヤには触らず、その場でお店に連絡してください。ざらつきではなく、規則的な段差や波打ちを感じたら、偏った減り方をしているサインです。前と後ろ、左と右で手ざわりが違うかどうかも見てみてください。
その車に合った空気圧は、運転席のドアを開けたところのシールに書かれています。ガソリンスタンドなら無料で見てくれるところが多く、頼めば入れてもらえます。走った直後は空気が温まって高めに出るので、できれば朝いちばんなど冷えているときに測ってください。
ここまで見て何も見つからなければ、タイヤ以外を疑う番です。予約なしで見てくれるお店も多く、空気圧と溝の確認だけなら無料というところが多くあります。
- いつごろから鳴りはじめたか
- 速度を上げると大きくなるか
- 曲がるときだけか、まっすぐでも鳴るか
- ブレーキを踏んだときだけか
交換になったときの費用
点検でタイヤの交換をすすめられたときにかかるのは、タイヤ本体の代金と取り付けの工賃です。目安はこのくらいになります。
| 内訳 | 目安(4本) |
|---|---|
| タイヤ本体 | 2万〜8万円(サイズ・銘柄による) |
| 組み替え・バランス調整の工賃 | 6,000〜16,000円 |
| 古いタイヤの処分料 | 1,200〜2,000円 |
合計では軽自動車が4本で3万円前後から、普通車で5万円前後からが目安です。お店ごとの料金の違いはタイヤ交換費用の相場にまとめています。
費用を抑えたい方には、ネット通販という選び方もあります。タイヤをネットで買い、近くの提携店へ直接送って取り付けてもらう方法です。店頭よりタイヤ本体が安いことが多く、工賃を含めた合計金額が申し込みの時点でわかります。当日になって「思ったより高かった」とならないので、はじめての方でも身構えずに済みます。
「うちの車だと、だいたいいくらぐらいなのか」を先に知っておきたい方は、無料のタイヤ費用診断をお使いください。車種とサイズを選ぶだけで概算が出ます。名前や電話番号の入力はいりません。
よくある質問
- 音がしていても、しばらくこのまま走って大丈夫ですか?
-
音の出方によります。何か月もかけて少しずつ大きくなってきた音なら、すぐに走れなくなることは考えにくいですが、遠出の前や、1〜2か月のうちには見てもらってください。反対に、急に出はじめた音、金属が擦れる音、震えをともなう音は、そのまま走らずに安全な場所へ停めてください。迷ったときは、走り続けるより一度見てもらうほうが確かです。
- タイヤを新しくしたのに、前より音が大きく感じます。
-
タイヤは溝の模様によって走行音の大きさが変わります。同じサイズでも銘柄が変われば音の出方は変わりますので、静かさを重視した製品から別のものに替えると、大きくなったと感じることがあります。ただし、取り付けたその日から今までにない音や震えが出た場合は別です。取り付けたお店に、いつから何が起きたかを伝えて確認してもらってください。
- 冬タイヤ(スタッドレス)は音が大きいのでしょうか。
-
冬タイヤは雪や氷をつかむために溝が深く刻まれていて、ゴムもやわらかくつくられています。そのぶん夏タイヤより走行音が大きくなりやすいのは確かです。ただ、去年の冬と比べて明らかに大きくなったのなら、減り方の偏りやほかの原因が重なっていることも考えられます。履き替えのときに、あわせて見てもらうと安心です。
- どこで見てもらえばいいですか。費用はかかりますか。
-
タイヤが原因かどうかを見るだけなら、カー用品店やタイヤ専門店、ガソリンスタンドで無料のことが多いです。タイヤ以外も含めて調べてもらうなら、ふだん車検をお願いしているお店やディーラーが向いています。点検料がかかる場合は数千円程度が目安で、そのまま修理を頼めば点検料を引いてくれるお店もあります。先に「見るだけでいくらかかりますか」と聞いておくと安心です。
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※本記事の費用・査定額はあくまで目安(概算)です。実際の金額は車両の状態・時期・地域・店舗によって変わります。正確な金額は必ず各サービスの見積もり・査定でご確認ください。



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