「気づいたら車検が切れていた。この車、もう売れないのかな」。そんな心配は要りません。車検切れの車も、問題なく売却できます。
ただし、ひとつだけ大事な注意があります。車検が切れた車で公道を走ることは法律違反です。自分で運転してお店に持ち込むことはできません。だからこそ、業者に自宅まで来てもらい、査定から引き取りまで「車を動かさずに」済ませるのが基本の売り方になります。
この記事では、車検切れの車が買い取ってもらえる理由、具体的な手放し方、必要書類、そして「車検を通してから売るべきか」の判断まで、順番に解説します。
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結論:車検切れでも売却できる。ただし「動かさずに」売るのが基本
車検は「その車が公道を走ってよいか」の検査であって、「売買してよいか」とは関係ありません。車検が切れていても、車の所有権はあなたにあります。売るのは自由です。
実際、買取業者の多くは車検切れの車を日常的に扱っています。積載車(車を載せて運ぶトラック)で引き取りに来てくれるので、こちらが車を動かす必要はありません。名義変更などの手続きも、たいてい業者側がまとめて代行してくれます。
たとえば、13年乗った軽自動車が実家の駐車場に置きっぱなしで、車検も半年前に切れている。こんなケースでも、電話やネットで依頼すれば、査定から引き取り、廃車や名義変更の手続きまで自宅にいながら完了できます。
なぜ車検切れでも買取してもらえるのか
「車検が切れた車なんて、誰が買うの?」と思うかもしれません。理由は単純で、業者にとって車検切れは大きな問題ではないからです。
- 再車検して中古車として再販できる。業者は自社や提携工場で車検を安く通せます。個人が払う車検費用より、ずっと低いコストで済みます。
- 部品として価値がある。エンジン、ドア、ライトなどは一つひとつが商品になります。走れない車でも「部品の集合体」としてお金になるわけです。
- 海外への輸出需要がある。日本車は海外で人気が高く、日本の車検制度が関係ない国では、年式の古い車もそのまま使われます。
この仕組みは、事故で動かなくなった車が買い取られる理由と同じです。詳しくは「事故車でも買取してもらえる?」で解説しています。
車検切れの車を手放す3つの方法

方法①:出張査定+引き取りしてもらう(基本はこれ)
買取業者に自宅や駐車場まで来てもらい、その場で査定。金額に納得したら、後日積載車で引き取ってもらう方法です。車を1ミリも動かさずに済むので、車検切れの車にはこれが一番向いています。
引き取りのレッカー代(積載車の費用)は、無料の業者もあれば有料の業者もあります。依頼する前に「引き取り費用はかかりますか」と必ず確認してください。
方法②:仮ナンバーを取って自分で持ち込む
市区町村の役所で「仮ナンバー」(臨時運行許可番号標。車検切れの車を一時的に走らせるための赤い斜線入りナンバー)を借りれば、決められた経路に限って運転できます。申請には車検証、有効な自賠責保険、運転免許証、手数料(多くの自治体で750円前後)が必要です。
ただし、自賠責保険も切れている場合は先に加入し直さなければならず、平日に役所へ行く手間もかかります。出張査定で済むのにあえて選ぶ理由は、あまりありません。
方法③:車検を通してから売る(基本は不要)
「車検を通せば高く売れるのでは」と考える方は多いのですが、これは費用倒れになりやすい選択です。車検には数万円から10万円ほどかかる一方、査定額の上乗せは「車検が残っている分」よりずっと小さいのが普通です。かけた費用を回収できないケースがほとんどなので、基本的には不要です。
| 方法 | 手間 | 費用 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①出張査定+引き取り | 小さい(自宅で完結) | 0円〜(業者による) | ほとんどの人 |
| ②仮ナンバー取得 | 大きい(役所へ申請) | 手数料750円前後+自賠責 | どうしても自分で運びたい人 |
| ③車検を通してから売る | 大きい | 数万円〜10万円ほど | 基本的におすすめしない |
売却に必要な書類
車検切れでも、必要書類は通常の売却とほぼ同じです。普通車の場合、主に次のものを用意します。
- 車検証(自動車検査証。期限が切れていても書類としては有効です)
- 自賠責保険証明書(切れている場合はその旨を業者に伝えれば大丈夫です)
- 印鑑登録証明書と実印(普通車の場合。軽自動車は認印で済みます)
- 自動車税(種別割)の納税証明書
- リサイクル券(預託済みであれば)
車検証を紛失した場合も、運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)で再交付を受けられます。再交付は業者が代行してくれることも多く、査定のときに聞いてしまうのが早い方法です。なお、車の名義が親名義など本人以外の場合は追加の書類が必要です。詳しくは「親の車を代わりに売却する方法」をご覧ください。
⚠️車検切れのまま運転してはいけない
ここだけは、はっきりお伝えします。車検切れの車で公道を走ることは犯罪です。「近所のお店までだから」も通用しません。
車検切れのまま運転すると「無車検運行」となり、道路運送車両法違反として6か月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が科されます。行政処分としては違反点数6点が付き、前歴がなくても免許停止です。
さらに、車検切れの車は自賠責保険(強制保険)も一緒に切れていることが多く、その場合は「無保険運行」も重なります。国土交通省によると、無保険運行は1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金で、こちらも違反点数6点です。万一事故を起こせば、被害者への賠償を自分で背負うことになります。売却前の車は、絶対に動かさないでください。
車検費用と天秤にかける考え方
「まだ乗るかもしれないし、車検を通しておこうか」と迷う方もいるでしょう。そんなときは、金額を並べて比べるのが一番わかりやすい方法です。
車検費用は2026年7月時点の目安で、軽自動車なら6万〜8万円ほど、普通車なら10万円前後かかります(車の状態や整備内容、お店によって異なります)。年に数回しか乗らない車のためにこの金額を払い続けるのか。それとも、車検切れのまま売却してしまうのか。今の車の価値がわかれば、答えは出しやすくなります。
当サイトの査定シミュレーターなら、名前や電話番号の入力なしで概算価格がわかります。営業電話は一切かかってきません。まずは「うちの車はいくらくらいか」を知ることから始めてみてください。
よくあるご質問
車検切れの車を自分で運転してお店に持ち込んでもいいですか?
いけません。車検切れの車で公道を走ると無車検運行という法律違反になり、罰則と免許停止の対象です。買取業者の出張査定と引き取りを利用し、車は動かさないでください。
車検切れだと査定額は下がりますか?
車検が残っている同じ車と比べると、多少下がるのが一般的です。ただし下がり幅は車検費用より小さいことがほとんどなので、売却のために車検を取り直す必要はありません。
車検を通してから売るほうが得ですか?
基本的には損になりやすいです。車検には数万円から10万円ほどかかりますが、査定額の上乗せはそれより小さいのが普通です。車検切れのまま売ることをおすすめします。
引き取りのレッカー代はかかりますか?
業者によって異なります。無料で引き取ってくれる業者もあれば、費用がかかる場合もあります。依頼前に引き取り費用の有無と条件を必ず確認してください。
車検証が見つからない場合はどうすればいいですか?
普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で再交付を受けられます。手続きを業者が代行してくれる場合も多いので、査定の際に相談してみてください。
本記事の金額・費用は一般的な目安の概算です。実際の金額は車の状態・店舗・地域・時期によって異なります。罰則・制度・手続きは2026年7月時点の情報です。

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