タイヤのひび割れは危険?交換の目安を図解で解説

タイヤのひび割れは危険?交換の目安を図解で解説(買取くん.com)

タイヤの側面に細かいひび割れを見つけると、このまま乗っていいのか不安になりますよね。先に結論をお伝えすると、表面だけの浅いひび割れならすぐに交換しなくても大丈夫なことが多いです。一方で、ひびの奥が見えるほど深いものは危険信号で、早めの交換がすすめられます。

つまり、見るべきポイントは「深さ」です。この記事では、ひび割れができる原因、危険度を3段階で見分ける早見表、放置した場合のリスク、そして月1回できる簡単なチェック手順を順番に解説します。専門的な道具は使いません。爪が入るかどうか、という家庭でできる目安を中心にお話しします。

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目次

結論:ひび割れの「深さ」で交換の要否が決まる

タイヤ業界の団体であるJATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)は、ひび割れの状態を段階に分けて対応の目安を示しています。表面に細かいひびが見える程度なら、点検の回数を増やしながら継続して使えます。しかし、亀裂がカーカス(タイヤの骨格にあたる内部の層)まで届いているおそれがある深いひび割れは、早めの交換がすすめられています。

家庭での見分け方はシンプルです。ひび割れの部分に爪の先を軽く当ててみてください。爪がまったく引っかからない浅い線なら、まず様子見で問題ありません。爪の先がはっきり入り込むような深い溝になっていたら、タイヤ店や整備工場に相談するタイミングです。

もうひとつの目安が年数です。JATMAは、使用開始から5年以上たったタイヤは販売店などでの点検を、製造から10年たったタイヤは見た目がきれいでも交換を推奨しています。ひび割れが目立ってきた時期と重なるなら、なおさら点検の優先度は上がります。

ひび割れの原因は?経年劣化だけではありません

タイヤはゴムでできているので、輪ゴムと同じように時間とともに硬くなり、弾力を失っていきます。走らなくても劣化は進みます。これが一番大きな原因ですが、実は毎日の環境や手入れの仕方も影響しています。

  • 経年劣化:ゴムの油分が少しずつ抜けて硬くなり、ひびが入りやすくなります
  • 紫外線:屋根のない駐車場では日光が当たり続け、劣化が早まります
  • 空気圧不足:空気が減ったまま走るとタイヤがたわみ、側面に負担がかかります
  • つや出し剤のかけすぎ:油性のタイヤワックスを頻繁に使うと、ゴムの保護成分まで落としてしまうことがあります
  • 長期間の放置:動かさない車は同じ場所に重さがかかり続け、ゴムが傷みやすくなります

たとえば、週末しか乗らない車を7年間ずっと青空駐車していた場合、走行距離が3万kmに届いていなくても、側面にひび割れが出てくることは珍しくありません。「あまり走っていないから大丈夫」とは言い切れないのがタイヤの難しいところです。

危険度早見表:ひび割れの状態を3段階で見る

タイヤのひび割れを浅い・網目状・深いの3段階で示し、交換が必要になる目安を説明した図解

JATMAが示す区分を参考に、ひび割れの状態を3段階に整理しました。ご自宅のタイヤと見比べてみてください。

段階見た目の特徴爪での目安対応
段階1:浅い表面にうっすらと細かい線が見える爪が引っかからない継続使用できます。点検の回数を増やして様子を見ましょう
段階2:網目状ひびが網目のように広がり、線がつながってきた爪の先が少し引っかかる要注意。タイヤ店や整備工場で点検を受けましょう
段階3:深いひびの溝が深く、奥まで割れているように見える爪の先がはっきり入る早めの交換がすすめられます。内部まで達しているおそれがあります

迷いやすいのは段階2です。見た目は派手でも、まだ表面にとどまっていることもあります。ここは自己判断で「まだ平気」と決めず、プロの目で確認してもらうのが安心です。多くのタイヤ店やガソリンスタンドでは、点検だけなら無料で見てくれるところもあります。

なお、側面(サイドウォール)のひび割れは特に注意が必要です。側面は接地面よりゴムが薄く、走行中に一番たわむ場所だからです。同じ深さのひびでも、側面にあるものは危険度が一段上がると考えてください。

放置するとどうなる?バーストのおそれ

深いひび割れをそのままにしておくと、亀裂から水分などがタイヤ内部に入り込み、セパレーション(ゴムと内部の層がはがれてしまう現象)が起きるおそれがあります。JATMAもこの点を注意喚起しています。

セパレーションが進んだタイヤは、走行中に突然バースト(破裂)するおそれがあります。特に高速道路では、タイヤの温度が上がって負担が大きくなるため、リスクが高まります。JAF(一般社団法人日本自動車連盟)のロードサービス出動理由でも、タイヤのトラブルは毎年上位に入っています。

ただ、必要以上に怖がることはありません。ひび割れは、ある日突然ではなく少しずつ進みます。段階1のうちに気づいて見守っていれば、高速道路の途中で立ち往生するような事態はまず避けられます。月に1回、タイヤに目を向ける習慣があれば十分です。

自分でできるチェック手順(月1回・5分でOK)

チェックは月に1回で十分です。洗車のついでや、給油で空気圧を見てもらうタイミングに合わせると忘れません。手順は次のとおりです。

  • 明るい昼間に、車を平らな場所に止める(駐車場のままで大丈夫です)
  • タイヤ1本ずつ、側面をぐるりと目で見る。しゃがむのがつらい方はスマホで写真を撮って拡大すると楽です
  • ひびを見つけたら、爪の先を軽く当てて引っかかるか確かめる
  • 溝のすり減り、釘などの異物、空気の減りもあわせて確認する
  • 爪が入るひびや網目状のひびがあれば、写真を撮ってタイヤ店に相談する

写真を撮っておくと、次の月との比較ができて進み具合がわかります。お店に相談するときも、口で説明するより写真を見せるほうが話が早いです。

点検の結果、交換が必要になった場合の費用感は別記事「タイヤ交換費用の相場」で詳しくまとめています。工賃を含めた総額の考え方はそちらをご覧ください。

交換先に迷ったら、タイヤ通販と取付店の予約をまとめてできるTIREHOOD(タイヤフッド)のようなサービスもあります。タイヤ代と取付料金がセットのコミコミ価格で表示され、重いタイヤを自宅で受け取る必要がないので、力仕事が不安な方にも向いています。まずはご自宅の車のタイヤ交換費用がどのくらいか、無料の診断ツールで調べるところから始めてみてください。

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よくあるご質問

ひび割れがあっても車検は通りますか?

浅いひび割れだけなら通ることが多いです。ただし、コード(タイヤ内部の繊維や金属の層)が見えるほどの深い損傷や、溝の深さが1.6mm未満の場合は不合格になります。判断に迷うときは、車検の前に整備工場やタイヤ店で見てもらうと安心です。

ひび割れを防ぐにはどうすればいいですか?

月1回の空気圧チェック、直射日光を避けた駐車、油性のつや出し剤を使いすぎないことが基本です。長く乗らない車も、ときどき動かして同じ場所に重さがかかり続けないようにしましょう。

新品のタイヤでもひび割れることはありますか?

あります。ゴムは使わなくても少しずつ劣化するため、走行距離が少なくても年数がたつとひび割れが出ることがあります。使用開始から5年を過ぎたら、販売店での点検が目安とされています。

ひび割れは補修できますか?

ゴムの劣化が原因のひび割れは、基本的に補修できません。表面に何かを塗っても内部の劣化は元に戻らないため、深いひび割れは交換で対応することになります。

タイヤは何年で交換すべきですか?

使い方や保管環境によって変わりますが、製造から10年たったタイヤは見た目がきれいでも交換がすすめられています。寿命の見極め方は「タイヤの寿命と交換時期の見極め方」で詳しく解説しています。

本記事の内容は一般的な目安です。ひび割れの危険度は実物の状態によって異なるため、最終的な判断はタイヤ販売店や整備工場にご相談ください。制度・基準は2026年7月時点の情報です。

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クルマの売却・タイヤ・維持費など、車を持つ人の「困った」を、専門用語をかみくだいてやさしく解説しています。買取くん.com 運営者。

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