運転免許の返納を決めたとき、意外と悩むのが「残った車をどうするか」です。結論からお伝えすると、選択肢は大きく4つ。売却する、家族に譲る、廃車にする、しばらく残しておく、このいずれかです。
多くの方に向いているのは、免許返納の「前」に買取業者へ売却する方法です。乗らない車にも税金や保険料は毎年かかりますし、動かさない車は少しずつ傷んでいくからです。
この記事では、4つの方法の特徴と費用をやさしく整理しました。「親にそろそろ免許を返してほしい」と考えているご家族の方も、下調べにお使いください。
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結論:免許返納後の車には4つの選択肢がある

まず全体像を表で確認しましょう。
| 方法 | 向いている人 | お金と手間 |
|---|---|---|
| ①買取業者に売る | まだ動く車を少しでもお金にしたい方 | プラスになりやすい。手続きは業者が代行 |
| ②家族に譲る | 子や孫が車を使い続ける場合 | 名義変更の実費が数千円〜 |
| ③廃車にする | 古い、動かない、車検切れの車 | 無料の業者も。還付金が戻ることも |
| ④しばらく残す | まだ迷っている場合 | 税金・保険と管理の手間が続く |
「とりあえず置いておく」は維持費だけが出ていく形になりがちです。残す場合も、いつまでに決めるか期限を区切っておきましょう。
車は「免許返納の前に」売るのがおすすめな理由
車は動かしてこそ状態を保てる機械です。乗らないまま数カ月置くと、バッテリーが上がり、タイヤの空気が抜け、オイルも劣化します。しかも維持費は止まりません。2026年7月時点の目安は次のとおりです(車種や地域、契約内容で異なります)。
- 自動車税(種別割):軽自動車で年10,800円、普通車で年2万5,000円〜5万円程度
- 任意保険:年数万円
- 車検:2年ごとに数万円〜10万円超
たとえば13年乗った軽自動車を「値段は付かないから」と1年放置すると、税金と保険だけで5万円前後が出ていきます。まだ動くうちに売れば、古い車でも海外輸出や部品の需要で数万円の値が付くことがあります。放置は二重に損なのです。
選択肢①買取業者に売る(一番お金になりやすい)
4つの中で一番お金になりやすいのが買取業者への売却です。ディーラーの下取りと違って買い替えを前提としないため、車を手放して終わりにしたい返納の場面に向いています。年式の古い車や走行距離の多い車でも、引き取りに対応してくれる業者があります。
注意したいのは、相場を知らないまま1社だけと話を進めることです。金額が妥当か判断できず、安く手放してしまうことがあります。まず相場を知る。この順番だけ守ってください。
当サイトの中古車査定シミュレーターなら、氏名や電話番号の入力なしで、メーカー・車種・年式をタップするだけで概算のレンジがわかります。営業電話が来ないので、親御さんの車をお子さん世代が代わりに調べる使い方にも向いています。
選択肢②家族に譲る(名義変更の手続きと費用)
お子さんやお孫さんが車を使い続けるなら、譲るのも自然な選択です。ただし名義変更(移転登録)は必ず行ってください。名義を放置すると、税金の請求や事故時の責任が元の所有者に向かうおそれがあります。窓口は、普通車が運輸支局(手順は国土交通省の自動車登録ポータル参照)、軽自動車が軽自動車検査協会です。
費用は2026年7月時点の目安で、地域や条件によって異なります。
- 移転登録手数料:500円(普通車)
- ナンバープレート代:管轄が変わる場合に1,500〜2,000円程度
- 車庫証明:2,500〜3,000円程度(普通車。軽は不要な地域もあります)
- 行政書士などへの代行依頼:1万〜3万円程度
自分でやれば数千円で済む計算です。なお、任意保険の等級(保険料の割引段階)の引き継ぎには「同居の家族」などの条件が付くことが多いので、譲る前に保険会社へ確認を。
選択肢③廃車にする(古い・動かない車向け)
何年も車検が切れている、故障で動かない。そんな車は廃車が現実的です。廃車には、登録を完全に消す「永久抹消登録」と、一時的に使用を止める「一時抹消登録」があります。廃車買取業者に頼めば、レッカー引き取りから書類まで無料で対応するところもあります。自動車税や重量税が月割りで戻る場合もあるため、依頼前に還付金の扱いを確認しましょう。詳しい手順と費用は廃車の手続きの解説記事にまとめています。
「廃車しかない」と決める前に、一度は買取の査定を受けてみてください。動かない車でも部品の価値で値が付くことがあります。
選択肢④しばらく残す場合の注意(税金・保険・バッテリー)
「孫が免許を取るまで置いておきたい」という場合もあるでしょう。残すなら次の点を押さえてください。
- 自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税されます。乗らなくても請求は来ます
- 任意保険・自賠責保険は解約しない限り続きます。等級を最長10年守れる「中断証明書」の仕組みは保険会社に相談を
- バッテリーは数週間で上がることも。月1回のエンジン始動などの管理が必要です
長く乗らないと決めているなら、一時抹消登録で税金を止める方法もあります。中途半端に残すのが一番もったいない形です。
免許返納の特典は自治体差あり。運転経歴証明書を忘れずに
運転免許を自主返納した方は「運転経歴証明書」の交付を申請できます。運転免許証に代わる公的な本人確認書類として使えるものです(制度の詳細は警察庁の運転免許証の自主返納についてのページを参照)。
提示するとタクシーやバスの割引などを受けられる地域もありますが、特典の内容は自治体や事業者によって大きく異なります。お住まいの自治体の窓口やホームページで必ず確認してください。申請できる期間や必要書類にも決まりがあるため、返納時に警察署や運転免許センターで案内を受けると確実です。
車の処分の順番はシンプルです。まず相場を調べ、売るか譲るかを家族で話し、それから返納の手続きへ。相場調べは、個人情報も電話番号も入力せずに使える当サイトのシミュレーターから始めてみてください。営業電話は一切かかってきません。
運転を続けるか迷っている段階なら、免許返納に備えられるカーリースという選択肢もあります。返納したときの解約に対応するオプションを用意しているサービスもあるので、条件は公式サイトで確認してみてください。仕組みや注意点はカーリースとは?の解説記事にまとめています。
よくあるご質問
免許返納の前と後、どちらで車を売るべきですか?
返納前がおすすめです。免許があるうちなら査定や引き渡しを自分で進めやすく、乗らない間の税金・保険料や劣化のムダも防げます。返納後でも売れますが、車の移動は業者に任せる必要があります。
認知症の親の車を、家族が代わりに処分できますか?
車は名義人の財産のため、本人の意思確認が難しい状態では、家族でも勝手に売却できないのが原則です。成年後見制度(本人に代わって財産を管理する制度)の利用などが考えられますが、状況により対応が異なるため、地域包括支援センターや司法書士などの専門家に相談してください。
車検切れの車でも売れますか?
売れる場合があります。車検切れの車は公道を走れないため、無料のレッカー引き取りに対応する買取業者や廃車買取業者に相談してください。状態によっては値が付くこともあります。
免許を返納すれば、車の税金や保険は自動で止まりますか?
止まりません。免許の返納と車の登録・保険は別の手続きです。自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税され、保険も解約しない限り続きます。車を手放すか、手続きを個別に行ってください。
本記事の金額・費用は一般的な目安の概算です。実際の金額は車の状態・店舗・地域・時期によって異なります。制度・手続きは2026年7月時点の情報です。法律や成年後見制度に関わる判断は専門家にご相談ください。

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