「廃車にするとお金がかかりそう」。そう思って、乗らない車を車庫に置いたままにしていませんか。実は、廃車の費用は0円から数万円程度です。やり方しだいでは税金や保険料が戻ってきますし、古い車でも買取でプラスになることがあります。
この記事では、廃車の2つの種類、自分で手続きする場合の流れと費用、業者に頼む場合の相場、そして戻ってくるお金について、2026年8月時点の制度をもとにやさしく解説します。
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結論:廃車費用は0円〜数万円。買取でお金になる場合もある
廃車にかかるお金は、誰に何を頼むかで大きく変わります。まず全体像を見てください。
| やり方 | 費用の目安(2026年8月時点) | 特徴 |
|---|---|---|
| 自分で手続き+解体業者へ持ち込み | 0円〜2万円程度 | 役所の手数料はほぼ無料。解体費用が業者により異なる |
| 廃車代行業者に依頼 | 0円〜3万円程度 | 解体・レッカー・書類をまとめて任せられる |
| 廃車買取業者に売る | 0円。買取額がプラスになることも | 不動車・車検切れでも値が付く場合がある |
金額は車の状態・業者・地域によって異なります。ここで覚えておきたいのは、廃車は「お金を払って処分するもの」とは限らないという点です。パーツや鉄としての価値があるため、動かない車でも買い取ってくれる業者があります。
廃車には2種類ある。一時抹消登録と永久抹消登録

「廃車」とひと口に言っても、正式な手続きは2種類あります。一時抹消登録(いちじまっしょうとうろく)と永久抹消登録(えいきゅうまっしょうとうろく)です。
一時抹消登録は、ナンバープレートを返して車を「一時的にお休み」させる手続きです。車そのものは手元に残り、再登録すればまた乗れます。長期の入院や海外赴任、免許返納後にご家族が使うかどうか迷っている、といった場合に向いています。
永久抹消登録は、車を解体(かいたい。スクラップにすること)したうえで、登録を完全に消す手続きです。二度とその車には乗れません。「もう乗らない」と決めているなら、こちらです。
| 一時抹消登録 | 永久抹消登録 | |
|---|---|---|
| 車の状態 | 手元に残る(保管) | 解体してなくなる |
| また乗れる? | 再登録すれば乗れる | 乗れない |
| 申請先(普通車) | 運輸支局 | 運輸支局 |
| 向いている人 | しばらく乗らないだけの人 | 完全に手放す人 |
なお軽自動車では名前が変わり、一時抹消にあたるのが「自動車検査証返納届(一時使用中止)」、永久抹消にあたるのが「解体返納」です。申請先も運輸支局ではなく軽自動車検査協会になります。
自分で手続きする場合の流れと費用
普通車の手続き窓口は、お住まいの地域を管轄する運輸支局(うんゆしきょく。いわゆる陸運局)です。永久抹消登録なら、流れは次のようになります。
- 引取業者(解体業者)に車を引き渡す
- 解体後、業者から「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」の連絡を受ける
- 運輸支局で永久抹消登録を申請する(ナンバープレート前後2枚を返却)
持ち物は、車検証、ナンバープレート2枚、発行から3か月以内の印鑑証明書、実印などです。役所側の費用は安く、永久抹消登録の手数料は無料、一時抹消登録でも350円です。印鑑証明書の発行に数百円かかる程度で、書類だけなら1,000円もかかりません。ただし解体費用は別で、業者によって0円〜2万円ほどの幅があります。制度や必要書類の詳細は国土交通省の自動車関連ページで確認できます。
軽自動車の場合も流れはほぼ同じで、窓口が軽自動車検査協会になる点だけ違います。手数料は普通車と同様に安く済みますが、様式や金額は事務所により案内が異なることがあるため、事前に協会の窓口へ確認しておくと安心です。
気をつけたいのは、窓口が平日の昼間しか開いていないことです。書類の記入も含めると半日仕事になることがあります。費用を抑えたい方、時間に余裕のある方向けの方法です。
業者に頼む場合の費用相場と内訳
平日に動けない方は、廃車の代行業者や廃車買取業者に任せるのが現実的です。費用の内訳は大きく3つに分かれます。
| 費用項目 | 目安(2026年8月時点) | 備考 |
|---|---|---|
| 解体費用 | 0円〜2万円程度 | 鉄の相場や車種で変動。無料の業者もある |
| レッカー代(引き取り運搬費) | 0円〜1.5万円程度 | 距離と地域による。無料エリアを設ける業者も |
| 書類代行手数料 | 0円〜1万円程度 | 抹消登録の手続きを代行してもらう費用 |
「廃車費用すべて無料」をうたう業者も少なくありません。ただし、無料になるのは対応エリア内だけだったり、車の状態によっては引き取りを断られたりすることがあります。依頼する前に、レッカー代の対象エリア、追加料金の有無、そして後述する還付金(かんぷきん。戻ってくる税金)を誰が受け取る契約なのか、この3点は必ず確認してください。
廃車で戻ってくるお金。税金と保険の還付
廃車では、払いすぎた税金や保険料が戻ってくることがあります。ただし「何をすれば戻るか」の条件がそれぞれ違うので、整理しておきましょう。
| お金の種類 | 戻る条件 | 注意点 |
|---|---|---|
| 自動車税(種別割) | 普通車で一時抹消または永久抹消をしたとき。翌月以降の分が月割で還付 | 軽自動車税(種別割)には月割還付の制度がなく、戻らない |
| 自動車重量税 | 永久抹消(解体)が条件。車検の残り期間が1か月以上あるとき | 一時抹消だけでは戻らない |
| 自賠責保険料 | 抹消手続き後、保険会社で解約。残り期間が1か月以上あるとき | 自動では戻らない。自分で保険会社に連絡が必要 |
たとえば13年乗った軽自動車を8月に解体返納した場合、軽自動車税は戻りませんが、車検が半年残っていれば重量税と自賠責保険料の一部が戻ってきます。数千円から1万円台になることもあるので、忘れずに手続きしたいところです。還付の金額や手続きの詳細は、運輸支局・お住まいの自治体・保険会社にご確認ください。
もうひとつ、リサイクル料金についても触れておきます。多くの車は新車購入時などにリサイクル料金を預託(よたく。前払いのこと)済みで、その場合、解体時には預けてある料金が使われます。追加で支払う必要はありませんが、戻ってくるお金でもありません。ご自分の車が預託済みかどうかは、リサイクル券か自動車リサイクルシステムのサイトで確認できます。
「廃車しかない」と思う前に。買取の可能性を確かめる
ここまで廃車の手続きを説明してきましたが、最後にひとつ。その車、本当にお金を払って処分するしかないでしょうか。
10年落ちでも、エンジンがかからなくても、部品や素材としての価値が残っている車は多くあります。廃車買取の専門業者なら、解体・レッカー・書類手続きまで込みで対応してくれるところが多く、状態によっては数万円の値が付くこともあります。動かない車の手放し方は動かない車は処分できる?無料で引き取ってもらう方法で詳しく解説しています。
「うちの車に値段なんて付くの?」と半信半疑の方は、まず相場を見てみるのが早道です。当サイトの中古車査定シミュレーターなら、名前も電話番号も入力せずに概算価格がわかります。営業電話は一切かかってきません。廃車費用を払う前に、30秒だけ確かめてみてください。
そもそもの相場の調べ方から知りたい方は、車の買取相場の調べ方|電話なしでわかる3つの方法もあわせてどうぞ。
よくあるご質問
廃車の手続きは自分でもできますか?必要書類は?
できます。普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会が窓口です。主な必要書類は車検証、ナンバープレート2枚、印鑑証明書(普通車の場合)、実印などです。窓口は平日昼間のみ開いているため、時間の確保が必要です。
レッカー代は無料になりますか?
廃車買取業者の多くは対応エリア内なら無料で引き取ります。ただしエリア外は有料になったり、車の状態で追加料金が出たりすることがあります。依頼前に、無料の条件と追加料金の有無を必ず確認してください。
一時抹消と永久抹消、どちらを選べばいいですか?
また乗る可能性が少しでもあるなら一時抹消、完全に手放すなら永久抹消です。一時抹消なら車は手元に残り、再登録すれば乗れます。永久抹消は解体が前提で、重量税の還付を受けられるのはこちらだけです。
廃車にすると税金は戻ってきますか?
普通車の自動車税(種別割)は、抹消登録した翌月以降の分が月割で戻ります。重量税は永久抹消かつ車検の残りが1か月以上ある場合のみ還付されます。軽自動車税(種別割)には還付制度がありません。詳しくは運輸支局やお住まいの自治体にご確認ください。
車検切れの車でも廃車できますか?
できます。抹消登録に車検の有無は関係ありません。ただし車検切れの車は公道を走れないため、解体業者までの移動はレッカーが必要です。レッカー無料の廃車買取業者に頼むと費用を抑えられます。
本記事の金額・費用は一般的な目安の概算です。実際の金額は車の状態・店舗・地域・時期によって異なります。税金・還付などの制度・手続きは2026年8月時点の情報です。最新の内容は運輸支局・軽自動車検査協会・お住まいの自治体・保険会社にご確認ください。

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